ProJet® HD3000 / 消費材
モデル製作をスピードアップし、コスト70%削減
※海外事例※
1990年代初め、アレッシー社のデザイナーは2Dから3Dへデザインプロセスを変え、彼らの革新的なデザインを実現化する複雑なパーツを、プラスチックのプロトタイプ(試作)を行う事で確認できる手段を確立しました。製品ラインアップが伸びていく中、プラスチックのプロトタイプをより早く、より正確に作りたいというニーズが高まりました。
製造業
アレッシー社
“3Dプリンターを導入したことで、一製品あたりデザイン開発工程を5-6週間早める事ができ、それによって全工程のスピードアップ、効率化ができました。
もちろん、コストも削減でき、以前に比べて試作コストは70%も減らせたのです ”
Mauro Casalino
モデル・プロトタイプ部門マネージャ
アレッシー社
Crusinallo, イタリア
“2004年後半に、試作の内製化を目指して様々なシステムを評価しました”
アレッシー社のCADマネージャ、Cristiano Colosio氏は語ります。
“その中には3DSystems社をはじめ、様々な3Dプリンターがありました。
しかし、中でも突出したパーツ品質だったのが3Dシステムズ社のプロフェッショナル3Dプリンターでした。またサポート除去の方法についても、他社に比べて楽だったのです”
アレッシー社はコスト効率の良いシステムを探していました。つまり、初期投資とランニング・コスト、保守費用です。
その他に、操作が簡単なこと、全自動で使えること、制約がなくオフィス環境で使えることも必要でした。
3Dシステムズのプロフェッショナル3Dプリンターは、モデル品質、面の滑らかさなど、アレッシーの厳しい品質基準をクリアし、
世界のブランドであるアレッシーデザインを表現するために必要な、高精細なパーツを作る事が出来ました。
3Dプリンター導入後9カ月で、アレッシーは600以上の大小様々な試作品を作り上げました。小さいものはティースプーンから、大きなものは150mmのティーポットまで、その後3000時間以上、一日平均15-16時間の高い稼働率を保っています。
“3Dシステムズの3Dプリンターは、我々の期待にすぐに応えてくれました“
”アレッシー社のモデル・プロダクト部のマネージャMauro Casalino氏は言います。“そして我々が使っているVisiJetマテリアルはとても安定しており、経時変化もほとんどありません”
2005年初め、アレッシー社は15年以上の人気商品であるCupolaエスプレッソ・メーカーのデザイン設計変更をすることにしました。それによって、変化しつつある市場のニーズにあった製品に作りかえるのが目的です。
3Dプリンターを使って、6種類のプロトタイプ・モデルが製作されました。
また、Cupolaの5つの構成部品(加熱部、本体、コレクター内部の標準メタル・パーツなど)の機構テスト用サンプルも作りました。
これらのプリントアウトされたモデルは、もっとも重要なテストである、「注水テスト」も行われました。
“コーヒーを注ぐ際に最適な注ぎ口の形状を見つけるのは、とても興味深い経験でした。”Colosio氏は言います。“テストの間に我々はいくつかのパラメータを試し、数時間で最後の変更を反映したモデルを手に取る事が出来ました。あとは金属で試作するだけです。”
“新しい『la cupola』モデルはマーケットで何年にも渡ってデザインのクラシックとならなければなりません。以前のモデルと新デザインのプロトタイプを 隣同士に並べて比較できたことで、仕事の効率はとても上がりました。視覚的に検証、コントロールできることは大変重要です”
アレッシーのデザイナーやモデル製作者は、3Dプリンターを社内に持った事で、広範囲に渡って業務改善ができました。生産性アップ、そして、世界中にいるデザイナーやモデル・メーカー間のコミュニケーションも円滑化されました。
“3Dプリンターを導入したことで、一製品あたりデザイン開発工程を5-6週間早める事ができ、それによって全工程のスピードアップ、効率化ができました。以前に比べて試作コストも70%も減らせたのです。もはや、3Dプリンターなしで仕事はできません。こんなに高い自由度を与えてくれるのですから。
※画像の3Dプリンター”INVISION”は生産終了しております。現行機種は”ProJet 3500SD/HDシリーズです※